コロナのおかげさま

2020年07月03日(金)

芳澍では8期生からノートPCの配布を始めたので、今年度の27期生でちょうど20年となります。当時、ようやく手頃な価格になり始めた無線LANもいち早く導入し、独自のメールアドレスも比較的早い時期から配布してきました。

…あれから20年。大きな変化がない状態が続いていたところに降って湧いたのがコロナウィルス騒ぎです。

 学生を寮に呼ぶ時期が5月、8月とずれ、前期はオンライン授業を行うことになりました。そのために

・新入生にGmailアドレスとパスワードを書いた紙を送付し、個人のメールでサポートしながらGmailを開通してもらう
・開通したGmailでサポートしながらChatをインストールしてもらう
・Chatでサポートしながらオンライン授業に必要なMeetをインストールしてもらう
・Meetを使ってMeetやClassroomの使い方を説明する

と、オンラインでのオリエンテーションが始まったGW明けまでは文字どおり「休む間もない」毎日でした。現在は大きなトラブルもなく、オンラインでの授業が行われています。もちろん、自分一人で成し遂げられたわけではありません。

・学生に使い方をかみ砕いて説明してくださったスタッフの皆様
・ほとんど会ったこともない私からのメールに従い、一生懸命設定を行ってくれた新入生の皆さん
・実際に会えないというハンデをものともせず、新入生を迎えてくださった2年生の皆さん
・今までPCを使ったことがなかったのに、一生懸命PCの使い方を学び、授業を行ってくださる非常勤講師の皆様

と、皆様が努力してくださったおかげです。そして、それにより

・Gmailを見る習慣の確立
・ファイルサーバのクラウド化
・出席簿、計画書・日程表のオンライン化
・全非常勤講師さんへのGmailアドレスの配布

といった、大きな変化を自然に成し遂げることができました。まさに「大変なときは大きく変わるとき」です。「コロナウィルスのおかげ」といってもいいでしょう。8期生からノートPCを配布した年は他にも大きな変化があり、「芳澍2.0」が始まったと思っていましたが、今年はそれに匹敵する変化、いわば「芳澍3.0」が始まったと思っています。

しかし、これで終わりではありません。8月には学生がやってきます。学生が戻ったからと言って、「芳澍2.0」に戻るわけではありません。もちろん「芳澍3.0」のままでもありません。芳澍がもともと強みとする「少人数教育による密接な関わり」と、オンライン授業を通して得たICTのメリットを両立させた、よりよい芳澍へ向かっていかなければなりません。