祝福の季節

2022年12月19日(月)
ポインセチアは、その赤や緑や白という色から、
また、その形状がキリストにまつわる「星」に似ていることなどから、
クリスマスを象徴する植物として定着してきました。
現在、芳澍の玄関でも、小さなポインセチアが冬の日差しを浴びています。
 
ポインセチアの場合、赤く色づいた部分が花と思われがちですが、
正確には、それらは苞(ほう)と呼ばれる部分で、
その苞の中央にある、小さな粒の集まりが、実は花になります。
 
また、この時期、街のいたる所で見かけるため、
寒さに強い植物と思われがちですが、実は結構寒がりで、
気温10度以下で育てるのは難しいと言われています。
 
更に、成長の段階から色づいていると思われがちですが、
実は短日植物と言って、日照時間が短くなることで
初めて綺麗な赤色に変わっていきます。
室内灯や街灯などでいつまでも明るい場所では、そのままなんですよね。
 
これらの「〇〇と思われがちですが、実は〇〇なんです。」という
話からもわかるように、ポインセチアは、
生育の「見た目」と「その背景」には、大きな違いがあります。
 
ある意味、人も同じですね。
いつも明るく振舞っていても、人知れず心に辛い悩みを抱えていたり、
ブスッと不機嫌にしていても、本当は誰かに思いを聞いてもらいたかったり・・。
 
もちろん、言われなければ分からないこともありますが、
芳澍の学生は、何となくそんなことにも気づいてあげられる、
優しい面が多いように思います。
いつも誰かの役に立ちたい、寄り添ってあげたい、
そんな風に思っているからでしょうか。
 
ポインセチアの花言葉の中に「祝福」があります。
『幸福を祝う』
とても素敵な響きですね。

みんなの幸福を心から祈り、祝いながら、
今年一年の終わりを感謝で送りたいと思います。