模擬面接

2014年11月18日(火)

全国には数多くの専門学校がありますが、
どの学校もその設立の大きな目標として「就職」というものがあると思います。

そして、その就職のために絶対欠かせないのが「面接」。

企業等の採用試験で、筆記試験は無いとか、適性検査は無いというケースはありますが、
面接試験が無い…というケースは聞いたことがありません。

本人に一度も会わずに採用が決まる…ということはあり得ませんからね。

そこで先日、1年生を対象としたキャリアデザインという
就職関連授業で「模擬面接」を行いました。
3~4人が一組となっての集団面接で、面接官は副校長先生と私です。

トントントンとドアをノックして入室してから、最後に退室するまで
10分程度の内容ですが、学生にとってはその何倍にも長く感じるような
緊張の瞬間だったと思います。

面接でよく聞かれる三大質問を中心に学生とやりとりをさせていただきましたが、
事前に質問内容が決まっているとはいえ、
何も持たないで面接官の目を見ながらテキパキと答えるのは本当に大変なことです。
しかも「言葉をハッキリ」「姿勢を正しく」という内容が
15項目も並んだ資料をもとに説明した後ですから、
全部その通りに行おうと思ったら、ガチガチになって当たり前の状況でした。

(みんな、大丈夫かな…。)
と心配しつつ、いざその蓋を開けてみると…。

素晴らしかったです!
自己分析に時間をかけてきた成果もありますが、
その内容をちゃんとまとめ上げたのはもちろん、スムーズに言葉を出せるよう、
密かに寮で練習をしたのでは…と思うような出来栄えでした。

もちろん、本番を迎えるまでには幾つか修正点や工夫が必要なところもあります。
ただそれらを補って余るほどの大きなポイントは、
全ての学生が会話の中で「笑顔」を見せてくれたことです。

今まで生きてきた中で「面談」というものはあっても、「面接」は殆ど初めての経験…。
しかも自分の背後では、他の学生がその面接の様子を見聞きしている…。
そんな状況下で「笑顔になる」こと自体、大変困難なことです。

それでも授業で伝えた
「相手に『是非一緒に働きましょう!』と思ってもらえるような『笑顔』が大事だよ!」という
言葉を思い出し、一生懸命その実践に取り組んだ姿は、本当に素晴らしいものでした。
もし私が本物の面接官なら、もちろん全員採用です(笑)。

来年度は日本社会の就職活動のあり方が変わるため、
今の1年生が面接の本番を迎えるのは夏頃になるかもしれませんが、
制度に振り回されることなく、
全員の夢が叶うようバックアップしていきたいと思う今回の授業でした。