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教職員みんなでテレビ番組から感動をもって学びました

2015年01月20日(火)

年に数回、教職員による教職員のための研修会があります。

今日がその日。ずっとみんなで観たいと思っていたテレビ番組(録画されたもの)を教職員みんなで観ました。

観た後、ほとんどの人が涙で充血した目をしていて、心に受けた感動の大きさを物語っていました。

番組のタイトルは「君が僕の息子について教えてくれたこと」(NHK)。

昨年夏に放映後反響が大きく、その後秋にかけて数回にわたり再放送されたドキュメンタリー番組です。

デイビッド・ミッチェルという、世界的に有名なイギリス人作家、そして、東田直樹という日本人の青年。この二人の出会いと交流が番組の軸となっています。

ミッチェル氏には自閉症の息子さんがいて、独特の行動を理解できず、親として悩んでいました。

そんな中、ミッチェル氏はある本に出会います。

自閉症でありながら高度な文章力をもつ日本人の少年が自分の心をつづった本です。東田直樹さんがその本の著者。「自閉症の僕が跳びはねる理由」というタイトルで、8年前、中学生のときに書いた本でした。ミッチェル氏はかつて日本に8年間住んでいて、日本語が読めたのでした。

この本のおかげでミッチェル氏は、息子さんの気持ちを理解できるようになり、苦悩から救われることになります。

この本が多くの人を救うと確信したミッチェル氏は、すぐに英訳し、”The Reason I Jump”というタイトルで出版。

その後、他の言語にも翻訳され、世界20カ国以上で読まれているそうです。

番組の前半のハイライトは、ミッチェル氏が日本に来て東田さんに直接会い対話するところ。

後半は、この本を読んで救われた、自閉症の子どもをもつ家族の姿が紹介されます。そして終盤では・・・

ぜひ番組をご覧ください。(また再放送があれば・・・近々DVDも発売されるそうです)

私が最も感動した場面は、
「父親として自分の息子にどう接したらいいか」と問うミッチェル氏に、東田さんがこう答えたところ。

「今のままで充分だと思います。お子さんもお父さんのことが大好きで、そのままで十分だと思っているはずです。」

東田さんの豊かで美しい心に、こちらの心が揺り動かされました。

そして、私は、人と接するとき、相手の心のなかにあるものをいままでよりももっと大切にしたいと感じました。

一時間ちょうどの番組を鑑賞後、小グループに別れ、感想や気づきを分かち合いました。

こんな風に年に何回か、教職員同士で、学びあう機会をもちます。

私たちスタッフも、互いに学びあい、成長し、学生のみなさんとともに良い学校をつくっていきたいと願いつつ。