頑張った息子たち

2015年08月14日(金)

我が家の長男と次男は同じ中学校の吹奏楽部に所属しています。
長男は中3でファーストトランペットを、次男は中1で打楽器を担当しています。
8月7日に府中の森でコンクールがあったので、統合会議後に駆けつけました。

長男は小学校を選ぶ時点で、現在の中学校で吹奏楽をすることを考えていました。
音楽が好きで、鼓笛隊に所属していたからです。
長男が小学生の頃は優れた先生がいたのですが、いざ長男が中学校に入ると、先生がいなくなってしまいました。そのため、長男は半年もの間、ろくな練習もできずに過ごしました。

長男が中2になると、凄腕の先生が異動し吹奏楽部の顧問になりました。吹奏楽部の現状を見て、「何じゃこりゃ」と思ったそうです。そこから立て直しを行いましたが、昨年はそれまで毎年出ていたA組(野球でいうと一軍)からB組に落とし、そこで金賞を頂きました。

しかし、部員たちは金賞を頂いた喜びよりも、毎年出ていたA組に出られなかった悔しさの方が大きかったようで、「来年はA組に戻る!」と決意し、1年間頑張りました。

コンクールの少し前に、学校の体育館で、保護者への発表がありました。その時は「今の時点でこんな程度で大丈夫かな?」と正直思いました。しかも、吹奏楽の先生は1年生である次男の担任で、3泊4日の臨海学校に参加するため、コンクールの2日前まで先生と1年生が不在という悪条件。その他にも、前の先生が吹奏楽部がいい成績を残しているのをいいことに、試験前の部活停止期間にも練習をするなど、好き放題していた反動で、現在は吹奏楽部だけ部活停止を強いられたりと虐げられている状態で、条件は最悪。
とにかく、ミスがなければそれでいいという思いでした。

いよいよ当日。私が到着したときは既に前の学校の演奏が始まっていたために中には入れず、うちの学校の演奏しか聴けませんでしたが、保護者への発表の時とは明らかに音が違いました。結果発表までは時間があったので、妻と三男を乗せて帰りました。帰りの車中、妻は「金賞を取って都大会となると受験勉強に響くから「だめ金」がいいね」と言っていましたが、私は「確かにうまかったけど、B組から1年で金はないだろう」と思っていました。

しかし、奇跡は起きたのです!前の先生でもなしえなかった、A組での金賞(妻の望みどおりのだめ金)を、初めて成し遂げたのです!ネットで発表を確認すると、すぐに保護者のLINEでもメッセージが送られてきました。「何でお祝いしようか」ということになり、長男と次男の大好きな、うな重と上天丼を取って帰りを待ちました。

大変なのはその後でした。まず次男が「ずっとおなかが痛くて辛かった」といって帰ってきました。演奏の後、他校の演奏をトイレにも行かず熱心に聞いていたところ、トイレに行く暇もなく帰りのバスに乗り込むことになり、その間ずっと痛かったそうです。トイレに行ったら直ったとのことで一安心したのですが、長男が帰ってきません。

すると、電話があり、「長男が倒れている」とのこと。びっくりして車に飛び乗って迎えに行くと、吹奏楽部の学生や保護者が10人以上いました。長男は近くの病院で休ませてもらっていました。「一人では歩けない」というので、肩を貸し、皆さんにお礼を言って車に乗せ、連れて帰りました。

長男はファーストトランペットということもあり、自由曲の冒頭の大事な部分を任されており、先生からもかなりプレッシャーをかけられていました。そのプレッシャーから一気に解き放たれた結果、体に変調を来したようです。幸い、家に帰ってしばらくすると元気になり、無事にうな重を食べることができました。

私も妻も、十年以上鼓笛に育てて頂きました。(現在、妻は育てる側に回っています)。小3の三男は長男に「お前はフルート口だ」と言われ、今から「フルートの練習をしたい」と言っています。これからの息子たちの成長と活躍がますます楽しみです。