人は環境で変わる

2018年11月01日(木)

私は料理を全く覚えずに学林本科に入りました。料理の基本は身につけたものの、卒林後も自分で料理を作ろうという気にはならず、芳澍で野菜を頂くたびに「○○と××があるから何か作って」と彼女にお願いしていました。

その彼女と結婚して早十数年。妻はがんにかかり、現在長期入院中です。
1人暮らしならともかく、3人の食べ盛りの息子を抱える”シングルファーザー”なので、いつもお総菜やお弁当、ましてや外食というわけにはいきません。
CookPadという神アプリの力を借り、料理をするようになりました。

妻が入院して初めて作ったのが炒飯。味が濃かったものの、パラパラで美味しかったので病院に持って行き、妻と妹に食べてもらいました。
妻が育てていたニラが伸びきっていたので卵焼きに入れてみました。こんな簡単なものでも写真に収めていました。
妻が残していった野菜を炒めてみました。レシピに書いていない食材を入れたのはこれが初めてでした。麻婆豆腐は小6の3男が作りました。
子どもたちが「お袋の味」に飢えていたので、妻の定番メニューを作ってみました。作り方を口頭で聞いても覚えられないので結局CookPadで調べて作りました。結果、「ちょっと何かが違う」仕上がりに。
 大評判だったのがオムレツです。後日、2度目に挑戦したのですが、卵は焦げるし形は作れないしと散々でした。ビギナーズラックだったのでしょうか。
2度目の炒飯に挑戦。レシピを保存し忘れたらしく、別のレシピを見て挑戦したところパラパラではなくパサパサした感じに。オムレツに続く失敗でへこみました。
支部の方からお芋をたくさん頂いたので、初めて3品作ってみました。とはいってもサツマイモはふかしただけ、野菜はちぎっただけですが…
 最新作はロコモコ丼もどきです。ビールが冬物に変わっているのが入院生活の長さを物語っています。

2度目の料理も増えてきましたが、1度作った料理でもレシピを見ながらでなければ作れない状況は変わっていません。2度目の方がいまいちのこともあり、腕が上がっているかどうかはわかりません。しかし、2つ以上の料理を作る際の順番といったコツはつかめてきた気がします。最初は妻が残していった食材等を使い切れずにダメにしてしまったりしていましたが、最近は上手に使い切るようになってきました。

私は自分が料理をしなければならない環境に追い込まれることによって変わりました。長男と次男は弁当を自分で詰めるようになり(この点私より偉いです)、3男も含め、子どもたちも良く手伝いをし、私が不在の際には見事に家事をやってくれました。

本当に、人は環境で変わるものです。
前回妻が一時退院した際は、初日と再入院前日しか料理を作ることができませんでした。今度一時退院した際は、おいしい手料理を食べさせたいと思っています。