ポインセチアは、その赤や緑や白という色から、
また、その形状がキリストにまつわる「星」に似ていることなどから、
クリスマスを象徴する植物として定着してきました。
現在、芳澍の玄関でも、小さなポインセチアが冬の日差しを浴びています。
ポインセチアの場合、赤く色づいた部分が花と思われがちですが、
正確には、それらは苞(ほう)と呼ばれる部分で、
その苞の中央にある、小さな粒の集まりが、実は花になります。
また、この時期、街のいたる所で見かけるため、
寒さに強い植物と思われがちですが、実は結構寒がりで、
気温10度以下で育てるのは難しいと言われています。
更に、成長の段階から色づいていると思われがちですが、
実は短日植物と言って、日照時間が短くなることで
初めて綺麗な赤色に変わっていきます。
室内灯や街灯などでいつまでも明るい場所では、そのままなんですよね。
これらの「〇〇と思われがちですが、実は〇〇なんです。」という
話からもわかるように、ポインセチアは、
生育の「見た目」と「その背景」には、大きな違いがあります。
ある意味、人も同じですね。
いつも明るく振舞っていても、人知れず心に辛い悩みを抱えていたり、
ブスッと不機嫌にしていても、本当は誰かに思いを聞いてもらいたかったり・・。
もちろん、言われなければ分からないこともありますが、
芳澍の学生は、何となくそんなことにも気づいてあげられる、
優しい面が多いように思います。
いつも誰かの役に立ちたい、寄り添ってあげたい、
そんな風に思っているからでしょうか。
ポインセチアの花言葉の中に「祝福」があります。
『幸福を祝う』
とても素敵な響きですね。
みんなの幸福を心から祈り、祝いながら、
今年一年の終わりを感謝で送りたいと思います。
